9月23日に、JMSアステールプラザ中ホールで行われた、アクターズスクール広島(ASH)恒例の発表会「2019 AUTUMN ACT」。
在学中はMAX♡GIRLS、革命少女などのユニットで活動し、この5月からは、さくら学院のメンバーとして、アミューズに在籍する戸高美湖。発表会最後の演目である「NEW HORIZON(スクールの歌)」に参加し、この日、正式にASHを卒業した。
終演直後の彼女に、卒業の心境とこれからについて話を聞いた。
「会いたいけど、会いたくない」気持ち
──ASHでのラストステージを終えた、いまの心境を教えてください。
まだ卒業した実感がなくて。みんなが「わ〜」って寄ってきて、泣いてくれたのがうれしくて、いい思い出になりました。
──中嶋(朝香)さんは、最後のひとつ前の曲から泣いてましたね。
モニターで見てて、気づきました。ふふふ。中嶋朝香ちゃんと清水紗良ちゃんは絶対に泣くと思ってたんですけど、予想どおり大泣きでしたね。桑原彩菜ちゃんは私が卒業する実感があまりないみたいで、「また会えるし」って感じでした。
──広本瑠璃さん(今年8月からハロプロ研修生、元革命少女メンバー)も、今日いられたらよかったですね。
そうなんですよ。ハロプロ研修生に入ったときに、「おめでとう!」って伝えたんですけど、それ以降はまだ連絡できてなくて。
──ステージの前は、みなさんとどんなやりとりをしていたんですか?
みんなが「美湖が卒業する時間が迫ってきた!」って言ってザワザワしはじめて、そこで私も「ああ、そうだなあ」と改めて卒業を実感しました。
──今回の発表会への参加が決まって、どんな気持ちでしたか?
ASHのことも思い出したし、スクールのみんなに会えると思って楽しみでした。
──いまは、スクールのみんなと会う機会はあまりないですか?
今日、久しぶりに会いました。連絡は取り合っていて、昨日も中嶋朝香ちゃんとやりとりしてました。
──中嶋さんはどんなことを言っていましたか?
「さみしいよー、卒業してほしくないよー」とか「やっと明日会えるー!」みたいな感じでした。会いたいけど、会いたくないみたいな。ふふふ。
──発表会に参加するにあたって、なにか準備はしていましたか?
参加する「NEW HORIZON(スクールの歌)」の歌割をいただき、立ち位置などは、当日の場当たりで具体的に教えてもらいました。
──「NEW HORIZON(スクールの歌)」には、これまでも参加していますよね。
はい。去年の秋は2番のサビのハモリで参加していて、歌い出しの部分は今年の春に続いて、今回が2度めです。
ASHで学んだ集中力と表現力を、さくら学院でも
──戸高さんは5月からさくら学院に転入していますが、レッスンなどASH時代との違いはありますか?
ASHは全体的にガッツリ系のイメージだったけど、さくら学院はみんなで横列など立ち位置をびっちりキレイにそろえます。ASHではそこまでそろえたりはしなかったので、本格的だなと思いました。
──スクール時代の「自分がどれだけ目立てるか」というのとは違ったベクトルの考え方ですね。
そうですね。さくら学院とASHではダンスの魅せ方も異なるので、最初はASHのクセがついていて戸惑いもありましたが、最近では、さくら学院の魅せ方にも慣れてきて、楽しくレッスンしています。
──「さくら学院」らしさを教えてくれる先輩はいらっしゃいますか?
中3のみんなが教えてくれますが、その中でも吉田爽葉香ちゃんと藤平華乃ちゃんはよく教えてくれます。
──同学年でよくコミュニケーションを取っている人は誰ですか?
八木美樹ちゃんですね。同級生でもあるし、美樹のほうがさくら学院に長くいるので、いろんなことを教えてもらっています。
──さくら学院として、TOKYO IDOL FESTIVAL 2019のステージにも立ちました。今年はかなり暑かったですよね。
そうですね! 焼けちゃいました。
──「SKY STAGE」(湾岸スタジオ屋上のステージ)は特に日差しが強かったです。これまで、屋外でのパフォーマンス経験はありましたか?
あまりやったことないんです。小5のときに、ASH全体で「ひろしまフラワーフェスティバル」に参加させていただいたことがあるくらいです。
確か、そのときはMAX♡GIRLSとして、さくら学院の「アニマリズム」を披露しました。
──改めて、ASHを卒業して今後はどんな思いで活動をしていきたいですか?
ASHで学んだ集中力と表現力を、さくら学院でも活かしていきたいなと思います。
──では、さくら学院で学んだあと、その先の将来の夢を聞かせてください。
海外でも活躍できるアーティストになることです。ソロでもグループでもどちらでもいいので、アリアナ・グランデさんや、安室奈美恵さんのようになりたいです。
撮影=石垣星児
執筆=森野広明、中野 潤