世界に名だたる多くのアイドル&アーティストを輩出し続けている、アクターズスクール広島(ASH)。在校生の注目株にインタビュー。
「広島美少女コンテスト」でネクストジェネレーション賞を受賞するなど、フォトジェニックな魅力を持った根波夢依咲。小中学生限定ユニットのMAX♡GIRLSとしても活躍する彼女に、「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」の感想、ASH生活について、そして「これから」について聞いた。(※2024年5月に取材)
根波夢依咲(ねば・めいさ)
2011年5月15日生まれ。43期生。2022年9月よりMAX♡GIRLSに参加。2024年に「第2回 広島美少女コンテスト」にてネクストジェネレーション賞を受賞。
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発表会のソロでは、両親の結婚式の曲を
──ASHに通うようになった経緯を教えてください。
友だちのお母さんにオーディションがあることを教えてもらって、受けました。特にスクールに通ってみたいとか、芸能の世界に興味があったわけではないんですけど、みんなの前で「アナと雪の女王」の曲を歌ったり踊ったりしていたから、見つけてきてくれたんだと思います。
──通い出したのは何歳のときですか?
小学3年生の終わりぐらいです。小学1年生からダンスを習っていたんですけど、それまでにやってきた習い事より、楽しさも、難しさもありました。
──3月20日に開催された「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」の感想を聞かせてください。
MAX♡GIRLSでは、自分的にいままでで一番思いきってやれた気がします。
MAX♡GIRLS
──ソロでは「ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~」(MAY’S)を歌いましたが、なぜこの曲を選んだんですか?
ママとパパの結婚式の曲だったんです。ママと相談して決めました。
根波夢依咲
──選曲について先生と相談することもありますか?
するときはするんですけど、まずママと私で決めた曲を一番まで歌って「これはちょっと声に合わないかな」とかを、先生に教えてもらいながら選んでいます。
──今回の発表会で、自分以外で特に印象に残ったパフォーマンスはありましたか?
SPL∞ASH同窓会です。段原梨里ちゃんや、あとは柳本愛ちゃんとかの現役メンバーをよく見ていたんですが、MAX♡GIRLSとレベルが違いすぎて「入りたい!」っていう憧れが最初に浮かびました。こんなふうに踊りたいなって。
──ASHに通うようになって、役に立っていると実感していることは?
ダンスで回ったときにふらつくことが多かったんですけど、先生にアドバイスをもらって、指先に力を入れることを意識しながら練習を繰り返していたら、ふらつかなくなりました。
あとは、けっこう猫背だったんですけど、モデルコースのレッスンをはじめてから姿勢がよくなったかなと思ってます。
──ダンスはもともとやっていましたが、歌はASHに入って本格的にはじめたと思います。最初から歌えたのでしょうか?
入ってから伸びました。自信はあまりなかったんですけど、まず最初に“楽しい”という気持ちがあって、でも難しいなと思うこともありました。
──個人的には、歌とダンスのどちらが得意ですか?
ちっちゃい頃からやっているので、ダンスです。
根波夢依咲
同期と、後輩と、先輩と。切磋琢磨する日々
──ASHに通うようになって、うれしかったことを教えてください。
うれしかったのは、ダンスチームやソロ、ユニットでオーディションに受かったときです。
──はじめてソロオーディションに最初に受かったのはいつですか?
2年前かな? 小学校4年生のときだったと思います。
──逆に、大変なことはありましたか?
Aクラスのときにちっちゃい子ばっかりだったんですけど、Aクラス用のノートに全員の立ち位置を書いたり、リーダー的な役割をするのがちょっと大変でした。でも、そこも成長できたところだと思います。
──いまの自分の課題を教えてください。
人の意見をしっかり聞くことです。ユニットとかでみんなで意見を出し合ったりするときに、けっこう我を通してしまうほうなので、もっと聞いていかないとなって思っています。
──ケンカになっちゃったりもするんですか?
みんな優しいので、ケンカはしないです。まわりに恵まれていると思います。
──ASHで特に仲がいい人はいますか?
MAX♡GIRLSの小田珠希ちゃんです。Aクラスのころから一緒にやっていて、イベントの終わりとかに、一緒にごはんを食べに行ったりもしました。
──今回の発表会は、新メンバーを含む6人の新生MAX♡GIRLSでパフォーマンスをしましたが、前回は、根波さん、小田さん、中村灯里さんの3人でしたよね。
はい。MAX♡GIRLSは最初にオーディションで受かった7人からどんどん少なくなっていって、去年の秋の発表会は3人で≠MEさんの「チョコレートメランコリー」をやりました。いつものMAX♡GIRLSはキャピキャピだけど、そのときはかっこいい感じの雰囲気が出せて、「ぜんぜんイメージが違うね」と言ってもらえました。あの3人だからできたことだと思いますし、絆があると思います。
──今回の発表会では、先輩たちとのユニット(愛死天流)もありましたが、どうやって組むことになったんですか?
愛死天流
前回の発表会のときに「今度一緒にやろう」って声をかけてもらったりしました。「STRAWBERRY サディスティック」(E-Girls)は、柳本愛ちゃんに誘ってもらったんですけど、最初はたま(小田珠希)、私、愛ちゃんの3人だけで、そこから愛ちゃんがやることに決まっていた、もうひとつのユニットに合流した感じでした。
歌も、ダンスも、アイドルも、モデルも
──これまで先生から言われた言葉で、印象に残っているものはありますか?
「目を開けて1分」っていう、モデルコースの先生の言葉です。歩いてるときや、前を向いてるときに写真とかを撮られるじゃないですか。そのときにまばたきをしちゃいけないということで、1分間目を開けて涙を流しながらみんな練習するんです。やっていくうちにだんだんできるようになっていきました。
──今年の3月31日に開催された「第2回 広島美少女コンテスト」でもネクストジェネレーション賞を受賞していますが、モデルにも興味がありますか?
はい。『Cuugal』や『Popteen』のモデルになりたいです。
根波夢依咲
──いまパフォーマンスで参考にしている方はいますか?
SPL∞ASHのみなさんです。SPL∞ASHのことは、スクールに入ってから知ったんですけど、特に中嶋朝香ちゃんのダンスがすごかったです。中嶋朝香ちゃんはダンスチームで一緒になってよく教えてもらっていたんですけど、先日、IVYJCT from Prime Stoneで広島凱旋したときに見に行かせてもらって、さすがだなと思いました。
あとは、TWICEさん、BLACKPINKさん、IVEさんのようなK-POPの人たちにも憧れています。
──ここまでやってきて、ターニングポイントになった出来事はありますか?
MAX♡GIRLSに入ったことだと思います。MAX♡GIRLSの振付師がSAKINA先生なんですけど、もともとSAKINA先生がやっていたダンス教室に通っていたので、入りたいなと思いました。
──MAX♡GIRLSに入ってどういうところが成長できましたか?
かわいいダンスや、ぶりっ子ができるようになりました。SAKINA先生には小学1年生のときから見てもらっていて、ずっとかっこいい系のダンスを踊っていたので、最初はちょっと恥ずかしかったんですけど、もう慣れました。
根波夢依咲
──これまでに発表会でやったパフォーマンスで、自分の思うベストアクトを挙げるとしたらどの曲ですか?
2022年春の発表会で、MAX♡GIRLSでやった「誇り高きアイドル」(HoneyWorks)です。(松本)流歌ちゃんと(八島)ゆきなちゃんがまだMAX♡GIRLSにいたころで、この経験を通して、いろんなオーディションを受けるようになりました。家でも一番練習した曲で、4歳の弟も振りを覚えちゃってました。家でたくさん練習するので、「NEW HORIZON(スクールの歌)」も家族みんなが踊れるんです。
──弟さんもダンスをやっているんですか?
やってないけど、私がやっているレッスン曲は全部覚えてます。ASHに入ってもらいたい気持ちはあるんですけど、人見知りで教室にも入らないんですよ。でも、私も人見知りで、最初のころは泣いてました。
──根波さんはファンの方と目を合わせたり、指差しをするレスの能力が高いように思うのですが、特別に意識をしてやっているんですか?
どうだろう? あまり意識せずにやってるかもしれないです。でも、ファンの方を覚えて、そこに向かってレスをすることはあります。めっちゃきれいに写真を撮ってくれるから、うれしくって。
根波夢依咲
──最後に、今後の夢や目標を教えてください。
歌ったり踊ったりできるアーティストになりたくて、ME:IさんのようなK-POP系のオーディションに参加してみたいなって思っています。
あとは柳本愛ちゃんみたいに、みんなに好かれたり、憧れられるような存在になりたいです!
撮影=石垣星児
執筆=森野広明
編集協力=木田祐介
編集=中野 潤