「みんな青春時代の仲間です」反田葉月(写真5枚)インタビュー前編

「みんな青春時代の仲間です」反田葉月(写真5枚)インタビュー
この記事は2017年2月28日に「LoGiRL」で公開されたものであり、内容は初出当時のものです。

Perfumeを筆頭に、BABYMETALのSU-METAL、元モーニング娘。の鞘師里保など世界に名だたる多くのアイドル&アーティストを輩出し続けている、アクターズスクール広島(ASH)。
その卒業生インタビュー、今回は2017年1月からpaletに新加入した反田葉月。
インタビュー前編では、ASHで学んだことや、仲間たちと過ごした広島時代の思い出を語ってもらった。


BoAのPVを見た瞬間に性格が変わった

「みんな青春時代の仲間です」反田葉月(写真5枚)インタビュー

[PROFILE]
反田葉月(たんだ・はづき)
2001年2月28日生まれ
公式Twitter:https://twitter.com/tanda_hazuki

──ASHに在籍していた当時のインタビューで「小さいころはおとなしかった」と言ってましたよね。

小さいころはほんまに暗くて特技もなにもなかったんです。だけどある日、カラオケでお母さんが歌った、BoAさんの「Sweet Impact」の本人映像PVを見て「自分も踊りたい!」って思ったんです。その瞬間から私、パーンと明るくなって、ずっと「イェーイ!」ってやってたんですよね。

──それから、ダンスを習うことになったんですか?

はい。ダンススクールをいろいろまわったんですけど、お母さんが知り合いの方から「ASHいいよ」って聞いたみたいで、小学校4年生のはじまりくらいに入りました。

──最初は、Fクラス(新人クラス)からですか?

いや、いきなりAクラスに入ったんです。ダンスもへたくそだったので、びっくりしました。Aクラスでは特に柔軟とかの基礎を大事にしてて、「家でもしっかりやってこないと、いざというときにできないよ」って言われてたんですけど、はじめのうちは体もかたくて痛いし、ちょっとサボってたんです。そしたら「家で柔軟やってないでしょ?」って見抜かれて。「うわー、バレるんだ!」と思って、そこからがんばるようになりました。

──ちなみにダンスの先生は誰でしたか?

CHRIS先生です。先生は、独特なダンスが多くて、カウントもすごく細かく入れるんです。だからちゃんとカウントが身についてないといけないので、基礎レッスンをしっかりやりましたね。

──自分としても、歌よりもダンスのほうに力を入れていたんですか?

そうですね、ダンスは得意でいたいと思ってました。

──BoAさんにあこがれてレッスンをはじめましたが、すぐに芸能界を目指そうと思ったんですか?

それが、ならなかったんですよ。ふふふ。「アイドルになりたい」って、フワッとは思ってたんですけど、いざ「これをやりたい!」って決まったのは中2のときです。「アイドルもできる女優さん」になりたいというきっちりした夢ができました。

歌に対する苦手意識があった

──ASHのときにあこがれていた先輩はいますか?

入ってすぐは中本さくらちゃん。それと、ひめたん(中元日芽香、乃木坂46)、すーちゃん(中元すず香、BABYMETALのSU-METAL)です。「うわーかっこいい!」と思ったのがさくらちゃんで。「うわー、かわいい! 透明感!」って思ったのがすーちゃんで、ひめたんは「アイドルだ!」みたいな。ふふふ。

──話をすることもあったんですか?

いや、あんまりしゃべれなくて。3人はあこがれでした。さくらちゃんとは2回クラスが一緒になったけど、ひめたんとすーちゃんは一緒にはならなかったです。

──見て学んでいたんですね。

はい、盗んでました。さくらちゃんはほんまに表情豊かで。ひめたんは曲によって動きがぜんぜん違ったんですよ。SPL∞ASHのときはハツラツで、かわいい曲のときはすごいブリブリしてるのに、かっこいい曲のときは、カクカク! みたいな。メリハリがすごかったです。すーちゃんはやっぱり透明感ですね。

──ご自身がした発表会のパフォーマンスで印象深いものはありますか?

MAX♡GIRLSが自分らしいかなって思ってました。元気で、かわいらしくて。カバーさせてもらってた「プリプリ♡SUMMERキッス」(SUPER☆GiRLS)は、自分に作られた曲なんじゃないかというくらい大好きでしたね。

──MAX♡GIRLSには結成時から参加してますよね。

はい。CHRIS先生のP企画(先生たちがユニットを選抜するオーディション)としてはじまりました。やるときに「スタイルが良く、かわいく、アイドル!」って言われたんです。でも、最初はなかなかかわいい雰囲気にそろわなかったんですよ。「こんなんでいいのかな…」って、みんなで手探りでした。でも、いざ発表会に出たらちゃんとMAX♡GIRLSになってて。ふふふ。MAXなんですよ、みんな。

──人数も多かったですよね。

最初はまとめてくれる人がいたんですけど、自分が年上になってまとめる側になったとき、小学生と中学生にいっぺんに同じように伝えても、小さい子は理解できないから、言い方や教え方を考えながらいろいろやってました。

──そういう役割の変化も、いい経験になりますね。

そうなんですー、ふふふ。

──発表会のソロで印象に残っているものはありますか?

実はソロは受かったことがないんですよ。グループユニットだけで。よく不思議って言われるんですけど、歌が苦手なんですよね。

──歌に対する苦手意識があるんですか?

ありましたね。最初から。

──レッスンもあまり好きじゃなかったんですか?

いや、うまくなりたいけん、めっちゃ本気でがんばってました! 歌い込んだらできる派なんですよ。でも、いざテストになると緊張して「うわ、やばい」ってなっちゃって。カラオケとかひとりの空間だったら歌えるのに…緊張しいなんです。

──ステージに上がる前もかなり緊張しますか?

はい。「バン!」って背中をたたいてもらって気合いを入れてます。

MAX♡GIRLSは青春時代の仲間たち

「みんな青春時代の仲間です」反田葉月(写真5枚)インタビュー

──在学中に、ほかの生徒たちが先にデビューしていきましたが、どんな心境でしたか?

うーちゃん(Dancing Dollsの植木美心)が行ったときは、意識しましたね。私より年下なので、年齢的にも「やばいな」って思って「なにが足りんのじゃろう」「次に行くのは自分じゃ」と言葉にしながらがんばってました。まわりにも「次は自分です」って言ってましたね。

──自分に足りないと思ったのはなんですか?

歌ですね。そこから、ボイスレッスンも先生に「これが苦手なんです」とか「これはできるんです」とか具体的に相談しながらやるようになりました。

──植木さんとは交流もあったんですか。

はい。最初のころはMAX♡GIRLSでも一緒にやってたし、CクラスでもBクラスでも一緒のときがありました。

── ASHのメンバーでいまも連絡を取っている人はいますか?

みいてぃん(SPL∞ASHの米田みいな)とは、ほんまに家族みたいな関係です。年下とは思えないくらいしっかりしてて、話も合うし。だから、メールも毎日のようにしてるし、東京にも遊びに来させたりしてます。ふふふ。

──ほかにデビュー組だと、AKB48チーム8の谷優里さんも在籍時期はかぶってますよね。

はい。優里ちゃんとは、MAX♡GIRLSのときが特に仲良かったと思います。MAX♡GIRLSのメンバーでふたつくらいに別れるとしたら、一緒のグループだったんで。一緒にコンビニに買い物に行くとか、すごく小さなことなんですけど。ふふふ。

──谷さんもMAX♡GIRLSのメンバーだったんですね。

そうなんですよ。けっこう集まってて、瑠々ちゃん(ハロプロ研修生の段原瑠々)もいたし、理子ちゃん(アイドルネッサンスの石野理子)もいたし…。みんな青春時代の仲間ってかんじですね。

──すごいメンバーですね。反田さんの考えるASH出身者の共通点はなんですか?

やっぱり、どこに行ってもダンスと歌は強いんじゃないかと思います。あとはしゃべる機会も多いんで、トーク力も。基礎を学んでるから、それぞれの場所に行っても伸ばしていけるっていうのが、卒業生の強みだと思います。

「ASHの名に恥じない存在に」反田葉月(写真5枚)インタビューに続く]


撮影=石垣星児
執筆=森野広明

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