抜群のアイドル力でMAX♡GIRLSを牽引 中村灯里インタビュー(写真14枚)

世界に名だたる多くのアイドル&アーティストを輩出し続けている、アクターズスクール広島(ASH)。在校生の注目株にインタビュー。

ASHの小中学生ユニット・MAX♡GIRLSの中心メンバーで、そのアイドル力の高さで注目を集めている中村灯里。NHKのドラマへの出演やJS・JC向けファッション情報誌の公式モデルとしても活動する彼女に、ASHのこと、「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」のこと、そして「これから」について聞いた。

[PROFILE]
中村灯里(なかむら・あかり)
2012年10月14日生まれ。42期生。Bクラス所属。2023年1月よりMAX♡GIRLSに参加。「Stamaga★Fille」専属モデル。2021年にNHKで放送されたドラマ「あの日、おばあちゃんが教えてくれたこと」に出演。
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「ここって芸能界につながってるんだ」

──ASHに通うようになった経緯を教えてください。

いまはアイドル活動をしているいとこのお姉ちゃんに誘われて、エイベックスさんの「キラチャレ」オーディションに参加したら、東京の決勝大会に進むことになって、親があわててモデルウォーキングのレッスンができるところを探してくれたのがASHでした。それから歌とダンスも習えることを知って、楽しそうだったので1年生の1月からレッスンを受けるようになりました。

──芸能の世界への憧れはいつから持つようになりましたか?

ASHにいること自体が楽しくて、芸能界というものを感じるのはすごく遅くかったんです。通うようになって何年か経ってから、「ここって芸能界につながってるんだ」みたいな。だから、憧れを持つことはあまりなかったです。

「楽しそうだなあ」とは思ってたんですけど、やりたいとまでは思ってなかったと思います。小さいときは、アニメが好きだったので声優にはなってみたいなと思ってました。「プリキュア」シリーズとか「ご注文はうさぎですか?」がずっと好きで、いまも観ています。

──3月20日に開催された「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」の感想を聞かせてください

モデルウォーキングのときにロングドレスを着たんですけど、沢(純子)先生にたくさん指導をしてもらいながら、1往復のソロウォーキングをもらえたのでうれしかったです。ウォーキングには、ずっとこだわってがんばってきたので。

中村灯里

あと、BクラスやMAX♡GIRLSのパフォーマンスでは、自分なりに全体のバランスを取る動きを意識してやりました。

はい。自分の個性が出せるフリーダンスのパートがいつもより多かったので、練習動画を何度も見て、全体のバランスを意識しながらがんばりました。

Bクラス

自分の歌える地声よりも高い音があって、それがずっと続いたりしたので大変でした。テンポも速くてダンスが激しかったので、歌との両立が難しかったけど、練習のときよりもうまくできてよかったです。

大変ではあったんですけど、みんなが「ここはこうしたらいいよ」と教えてくれたり、「一緒に練習しよう」と言ってくれたので、がんばって乗り越えられました。

中村灯里

自分の好きな曲をやることを一番大事にしていて、お母さんがピックアップしてくれた曲の中から、「この曲をやってみたい」とか「この曲はまた今度」みたいに分けていって選びました。

歌いやすさと、あとはやっぱり自分が長く練習できるかどうかです。だから、好きな曲を選ぶようにしています。

「可愛くてごめん」は、いろんな方のカバーバージョンがあるので、それぞれのいいなと思うところを組み合わせて作っていきました。

中村灯里

その曲のストーリーを演じるような感じでやっています。2022年の春の発表会で初めて、「デビきゅー」(芹澤優)でソロに受かったときにHANACO先生から「あててもらった振りを、自分のものにしなさい」と言っていただいたので、それからはただ踊っているだけじゃなく、曲を自分のものにすることを大切にしてがんばっています。

「インプットも大事」先生の言葉を胸に

発表会はお客さんの前でパフォーマンスを披露するから緊張するんですけど、その経験をしてから学校でもみんなの前に立って意見を言ったり、プレゼンすることがたくさんできるようになりました。

自分では変わったと思ってないんですけど、学校の友だちに「決まった子だけじゃなくて、いろんな子としゃべれるよね」って言われるようになりました。

いまもなんですけど、特にはじめのころはかわいい衣装を着て踊ったり、歌ったりすることが楽しかったです。

あとは、高学年になってソロやユニットに受かるようになったこと。保護者の見守りなしで初めてユニットに合格して、「OiSa」(ばってん少女隊)を披露したときはうれしかったです。私が一番年下だったので、生意気かもしれないんですけど、メンバー全員のよさや新しい一面が出せたんじゃないかなって思いました。

人見知りで、なかなか場になじめないことがあったりしたので、コミュニケーション力アップを課題にしています。

「この人とやりたい!」って思ったときは、がんばって言うようにしてたんですけど、気楽に「ユニットやらない?」みたいなのは、あまり言えなかったです。

中村灯里

HANACO先生に「アウトプットもいいけど、インプットも大事だから、いろんなものを見るといいよ」と言っていただだいたのを、心に留めながら過ごしています。

歌やダンスではないところだと、お笑い芸人さんの演技力とかを参考にさせてもらったりしてます。…というより、ただ楽しくて見てるだけなんですけど。

『有吉の壁』に出ている人をたくさん見てるんですけど、吉住さんのパフォーマンスが、セリフの言い方や表情も含めてすごいなと思ってます。

演目の準備の関係で楽屋にいることが多かったので、あまりほかの人のパフォーマンスが見られてないんですけど、ダンスチームのクオリティの高さは印象的でした。個々のダンスも、全体のバランスもすごくうまくって。

過去の発表会の演目だったら、(小川)くおんちゃんや、平井花奈さんのソロは個性があって目が離せなかったです。すごく魅力的でした。

どっちも大変なんですけど、MAX♡GIRLSのときはみんなにも注目が行くけど、ソロだと自分にしか視線が来ないので、やっぱりソロのほうが緊張します。

練習してたらケンカもするんですけど、でも目指したいところは一緒なので、みんなでがんばっています。やっぱり一緒にやっている時間が長いほど、結束力みたいなものは強まっていると思います。

MAX♡GIRLS

永尾梨央、岡村梨央、憧れの先輩たちを追いかけて

ASHの卒業生で可憐なアイボリーの永尾梨央さん。感情表現やパフォーマンスもなんですけど、普段から誰に対してもあいさつをしたり、率先して片づけや準備をしていて、本当に丁寧なんです。

在学中は数回しか話したことがなかったんですけど、いまもずっとお手本にしています。永尾さんという憧れの先輩がいたからこそ、ASHにいられたんじゃないかと思ってます。

あとはSTU48の岡村梨央さん。私がASHに入ってすぐ、「島根ふるさとフェア」でpeonyのパフォーマンスを見たんですけど、岡村さんから目が離せませんでした。年齢が少し離れていたのであまり関わることはなかったんですけど、ちょっとだけ同じクラスだったとき、いつも真剣でかっこいいなと思って見ていました。

全部伸ばしていきたいんですけど、まずは自分のやれることを精いっぱい出していきたいなと思ってます。

小学4年生のとき「デビきゅー」で初めてソロに受かったことです。歌もダンスも特別にうまいわけじゃないから、うれしさだけじゃなく不安もあったんですけど、だからこそ“パフォーマンス全体を仕上げる”という感覚が身についたと思います。そのときは自分のパフォーマンスに満足することはなかったんですけど、あとから動画を見返して「あのときにしてはうまくやってるな」「よかったのかもしれないな」と、思えるようになりました。

歌、ダンス、演劇、ウォーキング…ここで学んだことを少しずつ活かしながら、やりたいことにできたらいいなと思います。やりたいことが芸能なのか、ほかのことなのかはまだわからないんですけど、でも気になったことにはどんどんチャレンジしていきたいなと思ってます。

歌やダンスでこうなりたいというイメージがまだわからないんですけど、パフォーマンスが楽しかった、おもしろかったと言ってもらえることがうれしいので、そう言ってもらえることを目標にしていきたいです。

中村灯里


撮影=石垣星児
執筆=森野広明
編集協力=木田祐介
編集=中野 潤

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