少女はいつ大人になっていくのか「2016 SPRING ACT」フォトレポート前編(写真45枚)
1年前の面影は、もうそこにはない。
道半ばで去った者、次のステージへ進んだ者。
この1年で、何人の仲間の背中を見送ってきたのだろう。
1年前の面影は、もうそこにはない。
道半ばで去った者、次のステージへ進んだ者。
この1年で、何人の仲間の背中を見送ってきたのだろう。
「ASH出身者は、卒業してからもお互いに意識はし合っている」
ピンク・レディーの楽曲を歌い踊り継ぐ、ボーカルダンスユニット「ピンク・ベイビーズ」の吉田亜衣奈。
彼女が、ASHで学んだこととは?
「競争心は心のなかに秘めていました」
本格派ダンス・ボーカルユニットDancing Dollsで活動している植木美心。
在学中はSPL∞ASHで活躍した彼女が、ASHで学んだことを語る。
過去には乃木坂46の中元日芽香や、Dancing Dollsの植木美心も所属したスクール内ユニットSPL∞ASH。
現在は山本杏奈、佐藤春佳、志水愛美、段原梨里、由良朱合、矢野未来、今村美月の7名で活動するSPL∞ASHへのインタビューで、地方のいちスクールが多くのスターを産み出す秘密を探る。
「ASHはあくまでも、夢への手助けをするスクール」
運営スタッフ、高橋富美俊(プロデューサー)への取材から、ASHの秘密を解き明かす。
「鞘師里保にはハロプロでさえもったい」
運営スタッフのCHRIS(ダンサー、コレオグラファー)への取材から、ASHの秘密を解き明かす。
ASHとは、決してアイドルを養成する機関ではない。
ASHとは本物(プロ)を養成する機関だ。
披露されるものはアイドル的な楽曲ばかりではなく、むしろアイドル的なものは少ないと言ってもいいかもしれない。
だが、スクール内ユニットであるSPL∞ASHや、その後発ユニットであるMAX♡GIRLSを見ればわかるだろう。
アイドルをやれば、とことんアイドルに徹することができるのだ。
2015年3月22日、日曜日。
「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2015 SPRING ACT」。
春の穏やかな陽気に包まれた、新緑あふれる平和記念公園。この敷地内に、広島国際会議場フェニックスホールがある。
収容人数約1500名のこの立派なホールで、ASH発表会は行われる。
半年に一度の大舞台。
いまもスタジオではリハーサルが続いている。ロビーには、生徒たちの荷物が乱雑に置かれたまま。
振りつけを入念にチェックする者、仲間たちのパフォーマンスを食い入るように見る者、親と一緒に衣装のチェックをする者、おしゃべりに花を咲かせる者、それぞれが思い思いの時間を過ごしていた。
フロアは、ほどよい緊張感に包まれている。
広島駅から路面電車で15分。
テレビ新広島のビルの中にASHのスタジオはある。開校のころから変わらない。
この場所で多くの子どもたちが夢を胸に抱きながら、汗を流してきたのだ。
エレベーターをのぼりスタジオに近づくと、むせかえるような熱気と、にぎやかな声が聞こえてくる。
そこには100名近くの少年少女たちが集まっていた。