世界に名だたる多くのアイドル&アーティストを輩出し続ける、アクターズスクール広島(ASH)。
地方のいちスクールが、なぜこれだけ多くのスターを産み出すことができるのか。
謎に包まれた現代アイドル虎の穴、その秘密を在校生へのインタビューで解き明かす。
美空ひばりを超えたい! 演歌歌手志望キッズ 平内真矢
平内真矢(ひらうち・まや) 2004年1月13日生まれ。28期生。Aクラス所属。“歌うま小学生”として「関ジャニの仕分け∞」や「THEカラオケバトル」に出場。今年6月にはマツダスタジアムで国歌斉唱も行うなど、その歌唱力に注目が集まっている。
──ASHに入ったきっかけは?
幼稚園のころから演歌歌手になるのが夢でした。歌やダンスのレッスンをしてどんどんレベルアップして、その夢に近づきたいと思って、ASHに入りました。
──演歌を好きになった理由は?
テレビで美空ひばりさんが歌ってる映像を見て、かっこいいなと思ったのが最初です。私、美空ひばりさんが大好きで、憧れてるんです。リズムのいい曲なら、かわいく楽しく表情をつけて歌ったり、ゆったりとして悲しそうな曲なら、ちょっと渋く歌ったり、ひばりさんの表現って、すごく気持ちが伝わってくるんですよ。私もひばりさんみたいな歌手になって、みんなを幸せにしたいなと思います。
──美空ひばりさんで一番好きな曲は?
「THEカラオケ★バトル」に出場したときも歌わせていただいた「川の流れのように」です。ステージに立つと緊張するんですけど、曲が流て歌いはじめた瞬間に緊張がほどけて、自分ひとりの世界に入ってしまうんですよね。
──気持ち良くなってくる。
はい。歌うことってこんなに幸せなんだって気持ちになって。
──ダンスのレッスンもしているんですよね?
はい。リズムの取り方が良くなるし、踊りながら歌うのもかっこいいなと思ったので。
──レッスンをしていて、つらいこともありますか?
レッスンや練習はすごく楽しいんですけど、大きな壁にぶつかったときに、それを乗り越えるために時間や努力が必要なので、それがつらいなと思うときもあったんですけど、でも夢をあきらめようという気持ちはなかったです。
──将来やりたいことはなんですか?
もしもデビューできたら、美空ひばりさんのようにドラマや映画で歌を披露したいです。ひばりさんは私にとって、神様でもあるし、ライバルでもあるんです。ひばりさんと同じレベルになるだけでもすごいことだと思いますけど、私はそのレベルを超せるようにがんばりたいです!
英語詞も歌いこなす国際派歌姫候補生 米田みいな
米田みいな(よねだ・みいな) 2001年9月11日生まれ。21期生。Bクラス所属。24期生の湯川天音とともにロコドルユニット「Crazy Chips」としても活動、「ひろしま満点ママ!!」(テレビ新広島)で結成された「れれモン隊」にも在籍。
──ASH歴はどのくらいですか?
小学2年生からいるので、5年くらいになります。
──入ろうと思ったきっかけを教えてください。
友だちがダンス教室に行ってたんですけど、私も習いたいなと思っていろいろと探すうちにASHを見つけました。ここなら歌もダンスも演技も、いろんろなことができるからチャレンジしたいと思ったんです。あとは、もともとすごく恥ずかしがり屋だったので、それを克服したかったのと、お客さんを感動させられる人になりたいと思って入りました。
──憧れのアーティストはいますか?
安室奈美恵さんに憧れてます。いろんろなジャンルのことができるというか、かっこいい曲だったらかっこよく、かわいい歌だったらかわいく表現できるところがすごいなって。
──安室さんの曲で一番好きなものは?
「Wonder Woman」という曲です。かっこいい雰囲気に憧れます。
──自分が得意なことはなんだと思いますか?
ダンスと歌と、あとはインターナショナルスクールに通ってるので英会話ができます。
──これから伸ばしたいところはどこですか?
表現力です。もっと感情を込めて歌えるようになりたいです。あとは、恥ずかしがりやなところはまだあるので…緊張して表情が固くならないようにしたいなと思ってます。
──今回は「NEW HORIZON(スクールの歌)」の出だしを歌う4人に選ばれていますね。
はい。うれしかったです。やっぱりあの曲で最初に出てくる4人は憧れなので。はじめはオーディションを受けても落ちてたんですけど、先輩たちがどうやってそのパートを歌っていたかをしっかり研究して、今回は受かることができました。
──あの部分を歌っていた先輩たちで印象に残っている人はいますか?
いまはもういないんですけど、中元さくらちゃん、みずきちゃんという姉妹がいて、かっこいい雰囲気で歌ってお客さんを感動させてたのですごいなと思ってました。
──最後にこれからの目標を教えてください。
将来の夢は、みんなを笑顔にする人になることです。大きなステージに立って、お客さん全員を感動に包みこめるような歌手になりたいです。
MAX♥GIRLSとしても活躍するASHのネクストアイドル 反田葉月
反田葉月(たんだ・はづき) 2001年2月28日生まれ。23期生。Cクラス所属。スクール内ユニット「MAX♥GIRLS」に在籍するほか、「ひろしま満点ママ!!」(テレビ新広島)で結成された「れれモン隊」としても活動中。
──ASHに入ってどのくらいですか?
小4からなので、4年半くらいです。
──ASHに入ったきっかけを教えてください。
いまはすごく笑顔で明るくなったんですけど、もとはぜんぜん笑えない子だったんです。そんな自分を変えたいなと思って、お母さんにダンスをやってみたいと言ったら、ASHを見つけてきてくれたんです。
──ダンスをやりたいと思ったのはなぜですか?
カラオケに行ったときに、BoAさんのプロモーションビデオが流れていて「あっ、かっこいい!」と思って、自分もやりたいと思いました。
──4年半の活動歴があると、デビューした先輩たちとも一緒にレッスンをしていた時期もありますか?
鞘師里保ちゃんは、練習のときに1回だけ一緒に踊ったことがあります。モーニング娘。さんの広島でのライブを見にいかせてもらったんこともあるんですけど、曲によって表情も違って、本当にすごかったです。中元(すず香)さんとは一緒に踊ったことはないんですけど、歌ってるところをずっと見てました。おふたりとも本当にすごいなと思います。
──先輩たちが広島で公演するときに、みんなで見に行ったりもするんですね。
はい。先輩たちのステージを見ると、自分もがんばらなきゃ、自分もあの舞台で踊りたいっていう気持ちになります。
──ほかに憧れているタレントやアーティストはいますか?
私は女優を目指してるんですけど、剛力彩芽さんの表現力がすごいなと思って憧れてます。ASHの先輩だとやっぱりPerfumeさんですね。女優さんではないけれど、ダンスがしなやかですごくキレイだなって。
──ASHに入ってうれしかったことを教えてください。
入ってすぐはなんのオーディションにも受からなくて、発表会でもクラス曲しか出られなかったんです。でも、2年ぐらい経ってだんだんオーディションに受かるようになったのが、うれしかったです。ここまでがんばってきて良かったなって、すごく達成感がありました。
──逆につらかったことは?
一緒にレッスンをしていた子が芸能界に行ったり、同じ世代の女の子がテレビに出てたりすると、自分はまだまだだなとか、もっともっとがんばらなきゃって思います。
──最後に得意なことと、これから伸ばしていきたいところを聞かせてください。
得意なことはギターで、イベントで弾き語りを披露したりしてます。これからは、演技にももっと挑戦していきたいなと思ってます。
[石田千穂&高竹香夢&八木海莉&宅明美咲インタビュー(写真14枚)に続く]
撮影=石垣星児
執筆=森野広明