世界に名だたる多くのアイドル&アーティストを輩出し続けている、アクターズスクール広島(ASH)。在校生の注目株にインタビュー。
歴代ASH生が広告モデルを務めてきた「個別指導Axis」のCMにも起用され、圧巻の歌唱力で福山校のパフォーマンスを牽引している篠原友美に、ASHのこと、3月20日に行われた「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」のこと、そして「これから」について聞いた。
篠原友美(しのはら・ともみ)
2011年2月25日生まれ。42期生。FUKUYAMAクラス所属。2023年に「個別指導Axis」のモデルに起用される。
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ソロで、バラードが歌いたい
──ASHに通うようになった経緯を教えてください。
ダンスが好きだったのと、歌もみんなから上手だと言われて好きだったので、お父さんに、ダンスと歌ができるASHを見つけてもらいました。体験してみたら、先生もまわりのみんなもすごくいい人で、いい学習ができそうだなと思って入ることを決めました。
──ASHがはじめてのスクールですか?
はい。それまでは、家でアニソンのダンスをすごくマネしていました。
──ASHに入ってから、芸能の世界にも憧れを持つようになったんですか?
入って2年目か3年目ぐらいに憧れを持ちはじめました。ギターをはじめてから、シンガーソングライターに憧れるようになって。
──なぜ、ギターをはじめようと思ったんですか?
最初は自分からではなくて、お父さんが急にギターをはじめたんです。それで、お姉ちゃんもいつの間にかギターを弾けるようになっていて、それが悔しくて。なので、お父さんからの影響ですね。
──今年の3月20日に開催された「ACTOR’S SCHOOL HIROSHIMA 2024 SPRING ACT」の感想を教えてください。
ソロオーディションに受かって、きれいなドレスを着て、自分らしさを出して自由にバラードを歌うという目標が叶いました。
篠原友美
──今回はソロで「あなたがいることで」(Uru)を歌いました。自分のやりたい世界観を表現できた感覚がありますか?
ありました。先輩に憧れて、バラード系の曲が歌いたいと思っていたんですけど、福山校のボイスの愛津咲(あづさ)先生に提案してもらってこの曲に決めました。
高い音や低い音がけっこうあって、肺活量が厳しめの歌だったので、夜にお父さんとふたりで走って、体力をつけたりしました。
──歌うときは、歌詞も大事にしていますか?
はい。気持ちを乗せて歌えるように、歌詞をしっかり読むようにしています。
篠原友美
──素晴らしい表現力だったと思います。歌を好きになったきっかけはありますか?
3歳ぐらいのころに、お姉ちゃんが西野カナさんの歌をよく聴いていて、お姉ちゃんに「歌って」と言われた曲を、ずっと歌っていました。そうしたら、いつの間にか歌が好きになっていました。
──家族でカラオケに行くこともありますか?
はい。私はAdoさんの「風のゆくえ」が好きで、よく歌っています。
学校の友だちから「CM出てた!?」と言われて
──歌はASHではじめて本格的に習ったと思いますが、どんなレッスンが役に立っていますか。
声が小さかったんですけど、レッスンで腹式呼吸を学んで、声量が上がったと思います。
──歌の面で、ASHの先輩や同期でお手本にしている人はいますか?
西原悠桜ちゃんです。前まで福山校にいて、よくおしゃべりとかしていたんですけど、悠桜ちゃんの歌は表現力がすごくて、歌詞によって感情がぜんぜん違うんです。
──篠原さんも感情を込めて歌われるので、ここで西原さんの名前が出て納得しました。発表会では、FUKUYAMAクラスで2曲やっていましたが、こちらはいかがでしたか?
「Good Luck」(AOA)は、いままでクラスでやってきた曲よりも、すごく難しかったです。あんまりやったことがないジャンルで、サビも激しくて。
FUKUYAMAクラス
──チームでやるときとソロでやるときでは、取り組み方も違いますか?
ソロと違って、チームでやるときは踊りが入ってくるので。ソロでは、いつもダンスがほとんどない感じの曲を選んでいます。
──どっちが楽しいですか?
どちらかといえばソロのほうが楽しいです。歌うことが好きだし、自分自身で表現ができるので。でも、グループでやることで成長できる部分もあるので、どっちもがんばっています。
篠原友美
──自分以外のパフォーマンスで、印象に残ったものはありましたか?
Dクラスの「世界一の友人だったあなたへ」(ハコニワリリィ)がすごく印象に残っています。ラスサビの声とか、ダンスの表現力もずば抜けてすごくて、めっちゃ好きでした。あそこに入って一緒に歌いたいなと思いながら見ていました。
──ASHに通うようになって成長したと思うところはどこですか?
コミュニケーションが取れるようになったことです。入る前はすごく人見知りだったんですけど、だいぶ解消されたと思います。
──発表会では広島校の人たちとも一緒になりますが、自分から話しかけたりもできますか?
できるほうです、たぶん。
──これまでASHで経験してきたことで、うれしかったことはありますか?
1年前くらいなんですけど、ダンスの先生に「アイソレーション」が一番上手だったって褒められたことです。最初からできたわけじゃなくて、だんだんできるようになっていきました。
あとは、発表会をやるような大きいホールではなくて、お祭りとかのイベントでお客さんとコミュニケーションを取れることがすごく楽しいです。
──そういうステージに立つときは、緊張しませんか。
入ったばっかりのときはすごく緊張してたんですけど、いまは全然しないです。ただ、楽しいって感じです。
篠原友美
──ASHの先輩が代々やってきた「個別指導Axis」のモデルにも選ばれていますよね。
はい、連絡が来たときはすごくうれしかったです。はじめてなので不安もすごくあったんですけど、中学校の友だちから「CM出てた!?」って言われて、うれしかったです。
──ASHの中で、特に仲がいい人はいますか?
福山校の岡本愛花ちゃん。スクールの仲間でもあり、自分のお姉さんみたいな感じで、すごく頼れます。
──プライベートで遊ぶこともありますか。
レッスンの前に遊ぶことが多いです。ユニット練習も兼ねて、カラオケボックスの広い部屋を借りて一緒に練習しています。
──これまで、先生の指導で印象に残っている言葉はありますか?
ダンスの先生に言われた「体が硬くてダンスが上手な人はいないよ」って言葉です。私は体が硬いので、それからストレッチもがんばるようになりました。
西原悠桜、住田愛子、先輩たちとの切磋琢磨
──先ほど西原さんの名前を挙げていただきましたが、パフォーマンスの参考にしている人はいらっしゃいますか?
やっぱり悠桜ちゃんと、あとは住田愛子さんです。住田さんは歌とダンスの表現にすごく憧れていて、体での表現と、顔の表情がすごいなと思います。
──今回の「NEW HORIZON(スクールの歌)」では、出だしを住田さん、2番手を篠原さんが担当していましたね。
(左から)西原悠桜、篠原友美、住田愛子、宅明美咲
はい。私がスクールに入ったときに「NEW HORIZON(スクールの歌)」を一番最初に歌っていた方が住田さんだったんですけど、今回、住田さんにちょっと追いつけたというか、追いかけられるようになれたのかなって思います。
──ちなみにスクール以外のアーティストさんで、よく見ている方はいますか?
Tani Yuukiさん。あとは、あいみょんさんです。
──弾き語り系のアーティストさんなんですね。ここまでで、ご自身のターニングポイントになった出来事はありましたか?
ダンスは好きなんですけど、ほかの人と比べてあまりうまくなくて、ギターを中心に動いていたんです。でも、今回の発表会でダンスがいままでもよりちょっと難しかったので、広いスタジオを借りてすごく練習をしたら、前よりは上達できたかなと思います。
──ご自身の方向性としては、弾き語りをするシンガーソングライターと、歌って踊るアーティストなら、どっちの意識が強いですか。
どちらかといえば歌のほうです。踊ること自体は好きだけど、将来の夢としてはシンガーソングライターや歌手です。
──作詞・作曲にも挑戦していますか?
はい。まだサビしか作れてないんですけど、バラード曲を作りたいなと思っています。
──これまでの発表会でのご自身のベストアクトをひとつ挙げるとしたら、どのパフォーマンスですか?
初めてユニットに受かってやった「himawari」(iScream)がすごく楽しかったです。ユニットで一緒だった子がその発表会で卒業しちゃったので、その子に向けて表現ができたような思いがあります。
──問田那実さんですよね。そのときのエピソードはありますか?
レッスンの前とかあとに、カラオケに行って一緒にたくさん練習しました。卒業してからは遊べてないけど、またカラオケに行ってふたりで歌いたいです。
──最後に、これから先どんな人間になっていきたいですか?
いまは自分が頼るほうなので、まわりから頼られるような人になりたいです。
篠原友美
撮影=石垣星児
執筆=森野広明
編集協力=木田祐介
編集=中野 潤